前回は「人気馬の考察」を書きましたが、
今回は過去10年内に福島記念で大穴をあけた馬たちの特徴をお届けします。
そして最後に今年出走するメンバーから、過去の傾向に一致する大穴候補を紹介したいと思います。


福島記念 穴馬の特徴



ナリタプレリュード


(2007年 16人気2着、ハンデ53キロ、1枠1番、通過順位 11-11-9-7 )
前走、アルデバランステークス(OP特別、ダート1800m)
10人気12着、通過順位(16-16-14-14)

OP実績は、しらかばステークス(ダート)3着のみ。
近走はダートを使われてましたが、芝の1600~2000mの成績は
(1-1-4-2)とまずまずの結果を残していました。
着外となったレースも勝ち馬から0.5秒差内と大崩れはしていませんでした。

グラスボンバー


(2008年 14人気3着、ハンデ57キロ、8枠14番、通過順位 13-14-8-6 )
前走、富士ステークス(G3、芝1600m)
14人気11着、通過順位(10-12)

福島芝2000mは(1-1-2-2)で、過去に福島記念の勝利がありましたし、
七夕賞も2年連続で3着に来てました。
また、福島コースと似ている中山コースでも大崩れのない走りをしていましたので、
かなりコース適性が高かったことが成績からもうかがえます。

トーセンクラウン


(2009年 12人気3着、ハンデ53キロ、8枠16番、通過順位 14-14-12-7 )
前走、富士ステークス(G3、芝1600m)
16人気18着、通過順位(14-13)

2歳時に東京スポーツ杯で4着がありましたが、本質的には小回りコースを得意としていました。
これまで中山芝の1600~2200mでは(3-4-0-3)でした。
その後、中山記念勝利、日経賞でも3着に食い込んで、
中山巧者ぶりを十分に見せつけたように、コンビを組んだ名手エダテルwと、
重賞やOP特別で荒らしまくりました。

ダンスインザモア


(2010年 12人気1着、ハンデ55キロ、3枠5番、通過順位 15-15-15-14 )
前走、富士ステークス(G3、芝1600m)
15人気13着、通過順位(14-12)

代表的な勝ち鞍といえばスプリングステークスでした。
福島でのレースは初めてではありましたけど、小回りコースが得意でまったく苦にしませんでした。
やはりこの馬も中山芝1600~1800mでは大崩れのない走りをしていました。

フラアンジェリコ


(2014年 13人気2着、ハンデ54キロ、5枠9番、通過順位 15-15-13-6 )
前走、丹頂ステークス(OP特別、芝2600m)
10人気11着、通過順位(5-6-7-12)

2走前に1600万クラスを勝ち上がったばかりで、OPクラスの好走実績はありませんでした。
この馬の場合も、中山や函館の小回りコース(芝1600~1800m)を得意としていました。

まとめ


過去10年の福島記念で大穴をあけた馬たちの特徴を調べてみました。
この5頭に共通する点は、

■1角の通過順位が11番手~15番手になりそうな馬。
■今回ハンデが53~57キロ。
■前走がオープンクラスで、二桁人気で大敗していた。
■小回りコースや芝のレースで大崩れがない馬。
■1600~1800mの距離で大崩れなく走っていた。
■差し追い込み脚質で、展開が嵌れば一発あるタイプ。
■レース当日の単勝オッズが二桁人気の馬。

まとめてみると、こんな感じでしょうか。

それでは、今回のメンバーから、
この穴馬の特徴に該当する馬を調べてみます。


該当馬は1頭だけいました!!



フラアンジェリコです。


…まあ、去年大穴をあけた馬ですが
傾向的には前走スプリンターズS惨敗で今年もピッタリなんですけど、問題はレース当日の単オッズですよねえ
さすがに去年みたいなノーマークにはなり辛く、けっこう人気するのではないかと思います

いや~、ちょっとこれでは馬券的に面白くないので、少しひねりを加えてみてもよろしいでしょうか
もしも、前走後に京成杯AHや富士S辺りを使っていたら、ボロボロに惨敗していた可能性もあったのでは?
その設定なら、この馬でどうでしょうか!!
F ⇒ バロンドゥフォール
(当ブログの紹介文に馬名掲載。現在50位)
できたら近走の戦績がクッチャクチャに汚れててほしかったのですが…
穴をあける特徴としては脚質的にも合うのではないかと。
それに、かなりの小回り巧者だと思います。
なんとか休み明けが嫌われて人気が下の方になったらいいですけどね(^_^;)


以上、福島記念2015過去10年の穴馬の特徴をお届けしました。